竹田のサッカー分析

サッカーの分析や解説をしていきます。

J2 第2節 ヴァンフォーレ甲府対アルビレックス新潟 新潟の評価点

第2節を採点

 約4カ月ぶりの再会初戦となった、川中島ダービー

選手のコンディションがはっきり分かれる試合内容だった。

選手の試合勘も左右された試合を採点していく。

 

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10点満点

GK

藤田 5.0点

この試合がプロデビュー戦となったが、経験の無さが各所で見られた。コーナーキックでの飛び出してほしいタイミングが何回か訪れていた。飛び出しのタイミングは今後、身に着けてほしいところだ。

また、ロングフィードの制度にも多少問題があった。クリアのような制度になっていたため、もう少し落ち着いてファビオを狙うようなロングフィードがほしかった。

 

 DF

新井 6.0点

攻守ともに安定した立ち回りができた。特に攻撃面では常に高い位置にポジションを取り、相手左サイドを押し込むことができた。上がるタイミングもほぼ完璧だった。ただ、パスミスにより2点目の失点につながったため、この評価。

 

マウロ 6.5点

1対1の強さで相手攻撃陣に突破を許さなかった。対人の強さはあったが、カバーのポジショニングを少しボールホルダーよりにすれば左サイドからの攻撃を防げただろう。ビルドアップでは正確なロングフィードや縦パスで前線にボールを供給できていた。

 

田上 4.5点

1対1のデュエルの弱さ、特にゴール前の空中で競り合いにことごとく負けていた。競り合う前に一度体をぶつけるなどして有利な体制で競り合いたかった。ビルドアップ面では有効な縦パスが少なく、課題が多く残る試合だった。

 

堀米 5.5点

攻撃時高い位置を取っていたが、なかなか左サイドから攻撃を作れず、高い位置を取っていたために空いたスペースを相手にうまく使われていた。攻撃がうまくいかず、あけたスペースも使われ、攻守どっち付かずになっていた。

 

MF

ゴンサロ・ゴンザレス 6.0

前線がボールを持っている時にはボランチのポジション、ビルドアップや守備時にはセンターバックに入る可変的な動きを見せていた。中盤でのボールホルダーへアグレッシブな守備が効いていた。ペナルティエリア付近でのプレッシャーが甘かったとことは修正が必要だろう。

 

秋山 7.5

ボランチの位置でフリーになってボールを受けて散らしたり、効果的な縦パスを供給できた。2点目のアシストしたシーンではよく見ていないとできないアシストだ。まだ若いのにプレーメーカーとして完成されている。今後が楽しみだ。

 

ロメロ・フランク 6.0

主に右のインサイドハーフを任されていた。色々なところに顔を出して攻撃参加していたが、ボールを受けた後のビジョンがあまり浮かんでいないように見えた。今シーズンからの加入だが、他選手の動きの特徴などを理解して動きたい。

 

高木 5.5

採点する中で一番難しい選手だ。高木の特徴は前を向いてボールを貰った時のチャンスメイクだ。今節ではロメロフランクが高い位置を取っていたため、バランスを保つためにあまり上がらずにいた。高木の良さがあまり出ないポジショニングだったが、チームとしては最適解に近い。監督が高木にどういったタスクを与えているのか次第で評価は変わるだろう。

 

FW

ファビオ 6.0

空中での競り合いやボールを受けた後の溜めを見るとレベルの高い選手だとわかる。一節では裏抜けを狙っていたが、今節では動き出しの少なさがとても気になった。監督の指示なのかはわからないが、動き出しのアクション(裏抜けや0トップの動き)は増やすべきだ。

 

渡邉 8.0

動き出しで相手ディフェンスを翻弄させた。裏抜けのタイミングや、ワンタッチでコースを狙ったシュートなどプレー全てに高いレベルの選手だと感じた。守備面でもコース限定して貢献した。監督も納得のいく活躍だっただろう。

 

途中出場

本間 5.5

良い位置でボールを貰う場面が少ないながらも、素早いターンから得点につながるチャンスを作れた。しかし、前述した高木がバランスを取っていたところが崩れて押し込まれる原因となった。守備面でも成長しないと出場機会は増えないだろう。

 

早川 6.0

リスクを取らず、無難な守備が出来ていた。攻撃参加が遅かった場面が多く見られた。積極的に攻撃参加してほしい。

 

シルビーニョ 6.0

中央で起用される時には見受けられない守備への献身性が見られた。右インサイドハーフだが、中央に立ち位置を取っていたために右サイドに大きなスペースを与えていた。今後の修正点になるだろう。

 

監督

アルベルト 4.5

前半のドゥドゥと泉澤の立ち位置の変更でドゥドゥと対面するのが1対1があまり強くない田上、泉澤と対面するのがドリブルの対応が得意ではない新井となったが、守備面での具体的な修正点は見られなかった。

また、後半では守備のバランスをうまく取っていたインサイドハーフ2枚を攻撃的な選手に変えて、ゴンザレスを2列目に上げたが、明らかに守備が薄くなったサイドを起点にされた。試合を有利に進めていた新潟だが、監督の采配の差によって甲府が勝点1を獲得した。

竹田のプロフィール


こんにちは、竹田です。

記事の執筆時、21歳のアルビレックス新潟リヴァプールFCサポーターです。

アルビレックス新潟リヴァプールFCと日本代表を中心に戦術の解説や分析記事を書いていきます。

 

サッカー経歴

 ・小学4年:遊びでほぼ毎日友人とサッカーをする。

 ・中学1年:サッカー部に入部し、夏の大会で全試合右サイドバックを務める。

 ・中学2年:対戦相手に合わせて左サイドハーフと右サイドバックを務める。

 ・高校1年:地元のフットサルチームに入団し、ダイヤモンドの右サイドを務める。

 ・高校2年:フットサルを辞め、サッカーを見ることに専念する。

 

個人的に強いと思うフォーメーション

4-1-3-2→4-2-2-2→4-4-2の可変システム

 キックオフ・ビルドアップ時

キックオフ時とビルドアップは4-1-3-2の中盤にダイヤモンドが形成されるシステム。

 

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4-4-2とも言えるシンプルなシステムです。

4バックでパスを回し、サイドハーフやトップ下へのパスコースを作り、中盤を経由して攻撃を組み立てる。

相手が2トップで前からはめてきた場合は、アンカーの選手が下りてきて3バックの形を作って対応できる。(アンカー落ち、ダウンスリー)

 

攻撃時

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  攻撃時はトップ下の選手がアンカーのポジションに下りて空いた二列目をサイドハーフが使用(偽ウィング)する。

 ウィングが空けたサイドのスペースはサイドバックが使用する。

 相手が4バックだった場合サイドハーフが中に入ることによってサイドバックを釣ってこれれば、サイドのスペースを自由に使用でき、サイドバックが釣れずにアンカーに捕まえられた場合は逆サイドハーフやアンカーからのミドルシュートが狙える。

 また、サイドバックが上がるため、カウンターでサイドを起点にされる。

その場合はアンカーが埋めたり、センターバックが出ていき、センターバックのスペースをアンカーが埋めて対応する。

 

守備時

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  守備時はシンプルな4-4-2のゾーンディフェンス。

 現代の日本サッカーではほとんどのチームがマンマークディフェンスをしている。

 マンマークではどうしても個々の強さが求められるため、コンパクトにゾーンで守り、細かくマークの受け渡しをするべきだ。

 パスコースを限定することである程度次の予想ができる。

 予測し、パスが出た瞬間にプレッシャーをかけに行けばそう簡単に崩されないはずだ。

 

さいごに

  今後の記事ではサッカーに詳しい人、詳しくない人共に楽しめるように、用語や戦術の解説記事を充実できるよう記事を書いていきます。

 ご意見、ご要望などあればコメントをお願いいたします。

 私含め、皆様と一緒に知識を高めていけたらと考えております。